Linuxではbridge-utilsを使用することで、仮想ブリッジを作成することができます。 仮想マシンのネットワークに仮想ブリッジを設定すると、仮想ホストと同じネットワーク に接続でき、仮想ホスト以外からの接続が簡単になります。
NetworkManager
FedoraではGUI用ネットワーク設定サービスのNetwork Managerが使用されています。 仮想ブリッジを使用する場合、Network Managerだと問題があるので、Network Managerを無効に してnetworkサービスを有効にします。
仮想ブリッジの作成
仮想ホストへの仮想ブリッジの追加には、は動的に追加する方法と、ブート時に登録する方法があります。
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動的に追加
- 仮想ブリッジ名: vbr0
- 仮想ブリッジを設定するインターフェイス: em1
- 仮想ブリッジのIPアドレス: 192.168.24.99
brctlコマンドを使用すると、今動いているLinuxに仮想ブリッジを追加できます。
追加する仮想ブリッジの設定が以下の場合
# brctl addbr vbr0 <= 仮想ブリッジ vbr0 を作成 # brctl addif vbr0 em1 <= vbr0 を em1にセット # ifconfig vbr0 192.168.24.99 <= vbr0にIPアドレスをセット
注意. もしSSHなどでリモート操作している場合、以下のコマンドを実行後 ネットワークが切れて、リモート操作ができなくなります。 直接操作できない場合は実行しないでください。
# brctl addif vbr0 em1また、brctlコマンドで仮想ブリッジを追加しても、設定ファイルは作成されないので、 再起動すると仮想ブリッジは消えます。
ブート時に仮想ブリッジを有効にする
ブート時に仮想ブリッジを有効にする場合、/etc/sysconfig/network-scripts/ に 仮想ブリッジの設定の追加し、仮想ブリッジを追加するネットワークインターフェイスの 設定を修正する必要があります。
最初に、仮想ブリッジの設定を作成します。 仮想ブリッジにはIPアドレスを割り当てますので、IPADDR、NETMASK、GATEWAYを指定します。 また、ブリッジの場合は、TYPE=bridgeの指定が必要になります。
DEVICE="vbr0" HWADDR=1C:C1:DE:XX:XX:XX ONBOOT=yes BOOTPROTO=none TYPE=bridge IPADDR=192.168.24.101 NETMASK=255.255.255.0 GATEWAY=192.168.24.1 DNS1=192.168.24.1 STP=off
次に仮想ブリッジを追加するインターフェイスの設定を修正します。
DEVICE="em1" HWADDR="1C:C1:DE:XX:XX:XX" ONBOOT="yes" M_CONTROLLED="yes" IPADDR=192.168.24.101 NETMASK=255.255.255.0 GATEWAY=192.168.24.1 DNS1=192.168.24.1
仮想ブリッジにIPアドレスを割り当てるので、IPADDR、NETMASK、GATEWAY等の設定を削除します。 また、BRIDGEの項目を追加して、追加する仮想ブリッジを指定します。
DEVICE="em1" HWADDR="1C:C1:DE:XX:XX:XX" ONBOOT="yes" BOOTPROTO=none TYPE=ethernet BRIDGE=vbr0