環境構築

CentOS公式のbox一覧は、以下になります。

主な登録済みBOXは以下になります。

BOX追加

CentOS公式のboxを追加する場合、コマンドは以下のようになります。

vagrant box add centos/[メジャーバージョン番号]

CentOS 8 Streamの場合、以下になります。
vagrant box add centos/stream8
CentOS 7の場合、以下になります。
vagrant box add centos/7

BOX更新

追加済みのboxを最新にする場合、以下を実行します。

vagrant box update --box centos/[メジャーバージョン番号]

例 CentOS 7の更新

vagrant box update --box centos/7
最新になっている場合、以下のようになります。
vagrant box update --box centos/7
Checking for updates to 'centos/7'
Latest installed version: 1905.1
Version constraints: > 1905.1
Provider: virtualbox
Box 'centos/7' (v1905.1) is running the latest version.

初期化

ディレクトリを用意して、以下のコマンドで初期化します。 成功したら、Vagrantfileが作成されます。

vagrant init centos/7

SSH鍵

Vagrantで作成した仮想環境には、SSHで接続しますが、デフォルトでは鍵認証を使います。 使用される既知の鍵は、初回起動時に自動変更されるので、鍵の設定をしないとアクセスできません。

鍵の設定をしたくない場合、鍵の自動変更を無効にする設定をVagrantfileに追加します。

Vagrant.configure("2") do |config|
  config.ssh.insert_key = false       # この行を追加する

  ...
end
参考

起動

Vagrantfileの編集などが終わったら起動します。

vagrant up

トラブル

CentOS公式のboxを使った場合の問題

共有フォルダ

CentOS公式のboxは、共有フォルダの共有がrsync方式になっています。 これは、vagrant upを実行したとき、Vagrantfileがあるディレクトリを仮想環境側共有フォルダにrsyncでコピーするだけで、リアルタイムの共有はできません。

VirtualBoxの共有機能を使ってリアルタイムに共有したい場合、Guest Addtionsのインストールや、共有フォルダの設定をVagrantfileに追加する必要があります。 方法は以下のページになります。

メモリ

公式のboxからCentOS 7の環境を作ると、メモリが487MB、スワップが2GBになりました。

free -h
              total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:           487M         66M        114M        2.1M        307M        378M
Swap:          2.0G        2.8M        2.0G

メモリを増やす場合は、Vagrantfileに以下を追加します。

config.vm.provider "virtualbox" do |vb|
      vb.memory = "[メモリ容量]"
end

例 メモリを1.5GBにする場合

Vagrant.configure("2") do |config|
  ...
  ...
  config.vm.provider "virtualbox" do |vb|
      vb.memory = "1536"
  end
end

ディスク容量

CentOS公式のboxは、ディスク容量が10GBくらいしかありません。 足りない場合は、以下のページを参考に増やす必要があります。