1. 仮想マシンマネージャーの起動
  2. 仮想マシン作成

仮想マシンマネージャーの起動

virt-manager は[アプリケーション] → [システムツール] から「仮想マシンマネージャー」で起動できます。

  • virt-manager 起動エラー(libvirtd)

  • 仮想マシンマネージャーの起動時に以下のようなエラーが表示される場合、libvirtdが停止している可能性があります。

    以下のコマンドでlibvirtdの状態を確認します。 Active のところが inactive となっていたら停止しています。
    # /sbin/service libvirtd status
    libvirtd.service - LSB: daemon for libvirt virtualization API
              Loaded: loaded (/etc/rc.d/init.d/libvirtd)
              Active: inactive (dead)
              CGroup: name=systemd:/system/libvirtd.service

    この場合、以下のコマンドで libvirtd を起動させます。

    # /sbin/service libvirtd start
    Starting libvirtd (via systemctl):                         [  OK  ]

  • virt-mananger 起動エラー(VNC)

  • VNCでリモート接続している場合も、同じエラーが発生することがあります。 原因はVNCサーバーにログインしたユーザーで virt-managerを起動し、QEMUへ接続しようとして認証エラーが発生するためです。 この場合はコマンドラインでrootになり、そこからvirt-managerを起動すればエラーは起こりません。

    $ su -
    パスワード:
    # virt-manager &

仮想マシン作成

仮想マシンマネージャを使用して新しい仮想マシンの作成を行います。

  • 仮想マシンの名前とインストール方法の選択

  • 新規の仮想マシンを作成する場合、接続している「localhost(QEMU)」にマウスを移動させ、右クリックから「新規」を選択します。 「新しい仮想マシンを作成」の画面が表示されますので、仮想マシンの名前を入力して、[進む]ボタンをクリックします。

  • インストールメディア、OS選択

  • 次にインストールメディアと、インストールするOSの種類、バージョンの指定を行う画面が表示されます。 インストールメディアでCD−ROM/DVDドライブまたは、ISOイメージのどちらかを選択し、OSの種類、バージョンを選択します。、

    この場合はインストールメディアに、ローカルにダウンロードしたubuntu-11.04のISOイメージを指定しています。

  • メモリとCPUの設定

  • 次に作成する仮想マシンのメモリとCPUの指定を行う画面が表示されますので、設定を行います。

    この例で使用しているマシンはHP ProLiant 110 G6  CPU:Xeon(4コア)  メモリ:10GB のため、 設定できるメモリ上限が10GB、CPU上限が4個になっています。

  • ストレージの設定

  • 次にストレージの設定を行う画面が表示されますので、設定を行います。

  • 確認画面

  • 設定の確認画面が表示されますので、内容を確認して[完了]ボタンをクリックします。 これで新しい仮想マシンが作成されます。

    詳細な設定を行いたい場合は「詳細なオプション」をクリックします。 ネットワークや仮想化の種類等の項目が表示されますので、そこで詳細設定を行います。 下の例では、ネットワークに、KVMのデフォルトの仮想ネットワークが選択されています。

    仮想ブリッジを作成している場合、デフォルトの仮想ネットワークでなく、 仮想ブリッジを指定することができます。

    仮想ホスト以外からSSHやHTTPで仮想マシンに接続する場合、仮想ブリッジを追加して仮想ホストと仮想マシンが同じネットワーク になるようにすると、設定が楽になります。

    仮想ネットワークから仮想ブリッジに変更した例

    [完了]ボタンをクリック後、仮想マシンが作成され、そのまま起動を始めます。

    この例では Ubuntu 11.4 のISOイメージをインストールメディアに設定したので、 仮想マシンの起動後にUbuntuのインストールが始まります。

  • 仮想マシンマネージャーでの仮想マシン

  • 新しい仮想マシンが作成されて起動すると、仮想マシンマネージャーで「実行中」と表示されます。