libvirtをもとにした仮想環境用のコマンド virshについての説明。 libvritはKVM、Xen、VirtualBoxなどの仮想環境をサポートしています。
コマンドの一覧はヘルプコマンドで確認できます。
# virsh help Grouped commands: Domain Management (help keyword 'domain'): attach-device XML ファイルからデバイスを追加 attach-disk ディスク装置の接続 ・・・ ・・・ pwd print the current directory quit 対話式ターミナルの終了
ドメインの一覧表示
ドメイン(仮想マシン)の一覧表示には listコマンドを使用します。
listコマンドを実行すると、現在起動中のドメインのみ表示されます。
# virsh list Id 名前 状態 ---------------------------------- 1 CentOS5.6 実行中
現在停止中の仮想マシンも含めて全ての一覧を表示する場合、オプションの--allをつけて実行します。
# virsh list --all Id 名前 状態 ---------------------------------- 1 CentOS5.6 実行中 - CentOS6.0 シャットオフ - fedora15 シャットオフ - freebsd8.2 シャットオフ - ubuntu11.4 シャットオフ
ドメインの起動
ドメイン(仮想マシン)の起動にはstartコマンドを使用します。 startのあとに起動するドメイン名を指定して実行すると指定のドメインが起動します。
# virsh start CentOS5.6 ドメイン CentOS5.6 が起動されました
シリアルコンソール
KVMなどの仮想環境で、ゲストOSをシリアルコンソールで操作したい場合、consoleコマンドが使用できます。 ただし、ゲストOSでシリアルコンソールの設定が行われていないと利用できません。 ゲストOSがLinuxの場合は、以下の説明に沿ってシリアルコンソールの設定をしておきます。
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実行
consoleコマンドのあとに接続先のドメイン名(仮想マシン名)を指定して実行します。
# virsh console CentOS5.6 Connected to domain CentOS5.6 エスケープ文字は ^] ですEnterキーを押すとログイン画面が表示されるので、ユーザー名、パスワードを入力してログインできます。
終了
Ctrl + ] キーで抜けることができます。 ただし、ログインした状態のまま抜けると、ログイン状態は残ったままです。 そのため、再度consoleコマンドで接続すると、Ctrl + ] キーを押す前の状態に戻ります。